丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

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Knotを購入してみた。

 日本製ということで最近話題のKnot(ノット・時計)を購入した。この時計メーカーのモノ作りのコンセプトが面白いと思ったからだ。日本は世界でも有数の時計生産地だが、最近は製造自体は海外で行うようになっているらしい。クオーツがムーブメントの主流となり安価なものが出まわり、国内生産の時計生産量自体が落ちているところに、携帯電話の普及で時計を、持たない人達が増えているらしい。私がノットに興味を持った理由は、日本の小さな製造業が・・・これから先どういう展開をすべきなのか・・・一つの道標になりうるのではないかと、思ったことが一番の理由だ。企業が大きくなることに力を注ぎ、賃金や雇用条件で海外に出ていくのであれば、残された中小企業は国内で生き残る方法を、見つけなければならない。ノットの時計にはそれに対する、一つの答えがあるのではないかと思ったのだ。

 つい先程送られてきた時計を見た第一印象は、デザインがまだこなれていないという印象。しかし、これはしかたのないことだと思う。時計のフェイスデザインは長い歴史があり、デザイナーの腕の見せどころであるフェイスデザインについては、まだまだこれからといった印象。もちろん、この時計メーカーは現在のところ高級路線の時計を作っているわけではないし、今の時点では高級なメーカーを目指しているわけでもないと思う。このメーカーが目指しているところは、目の超えた日本人に合格点をもらえる時計なのだろう。3万円程度で購入できるクオーツ式の時計を国産化する・・・というのが今の段階での企業戦略なのだろう。この辺りから始めるのがおそらく一番リスクが少ないやり方だと思う。デザインも際立っているわけではないが悪くはない。良いスタートを切ったというのが私の感想だ。

 本当はセイコーにこういった時計を作って欲しかったと思う。なぜならセイコーは世界最高峰の機械式クロノグラフを作っていたからだ。時計職人も優れた人たちがたくさん居て、他の追従を許さない精密時計を作っていたのだ。しかし、世の中はクオーツだということで、セイコーはクオーツ時計に軸足を完全に移してしまった。それが資本主義下での会社として正しい進み方かも知れないが、機械式時計の生産をもっと残しておいても良かったのではないかと思う。生産技術が進めば進むほど、人間が作る物の価値は高くなるはずだから、最高のものを作れるのは、人の手だろう。尤もそのあたりの商品になると、スイスが圧倒的な存在であり、スイスを凌駕することは出来ないという判断があったのかもしれない。

 時計を日本製で作るというコンセプトは、とても素晴らしいことだと思う。もちろん日本には世界的な大手メーカも存在する。その中にあってメイドインジャパンを作るという発想は、これからの日本のモノ作りが進めていかなければならないターゲットだろう。日本は1%の大企業と99%の中小企業が存在する国だ。99%の中小企業が持つ技術力こそが、この国の工業力の源泉だとも言われている。この力を使って世界に向けた特別なものを展開していけば、素晴らしい物になるに違いない。何も時計だけではないはずだ。ノットだけではないはずだ。。。。ロールオーバーマシンメイド。そんなものが沢山出来る国になれば良いと思う。すべての条件は揃っているのだから。
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| モノを考える | 15:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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