丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

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天草へ帰り着く  2011年9月6日

 朝9時半の新幹線に乗り一路広島へ。倉敷に同行したスタッフの実家が広島で、彼女と待ち合わせたのが広島駅だった。新幹線に乗るたびに感じることは、近隣の町との距離感が別次元になると言うことだ。京都から広島までは新幹線で1時間半。天草から宇土までくらいの時間で京都広島官は繋がっている。閉口したのはタバコを吸えないこと。全車両完全禁煙と言うことなのだが、3両に1両くらいの感覚でタバコを吸えるブースが存在している。人権人権と騒ぐ割にはこのスペースには人権が存在しない。タバコは立って吸わなければならないし、1ブースに入れる人は二人となっている。弱者弱者と騒ぎ立てる人達は人権人権と囃すが、新幹線に乗りタバコを吸う人達の人権については一体どう考えているのか。この国の特徴の一つである・・・弱者を装った強者の人権に対する考え方が如実に表れていて、本当におかしな国だと改めて思う。タバコを吸わない人が圧倒的な新幹線だとすれば、タバコを数人減は明らかに弱者である。タバコを吸ってはいけない新幹線で、タバコを吸えるスペースを確保してやったんだから、立ってお行儀良くしていなさいと言う言葉が・・・・聞こえてくるのではないかとさえ思えるような、安易な構造に改めてインテリジェンスの無さを感じたのだった。

 広島には定刻11時5分に到着。弟さんと一緒だったので、コーヒーでもと喫茶店に入ったのだが、ここもタバコを吸える席は既に満席。駅の外に出てタバコを吸いながら話をした。彼と別れてお好み焼きを食べる。お好み焼きは広島の名物なので、彼女もとても嬉しそうだった。駅のそばの広島を代表する有名な店だったが、11時半には既に人が並んでいて、流石に地域の一番人気の店は違うと言うことを見せつけていた。食事が終わったのが12時半。それから先は一路天草への車での移動。およそ600キロくらいの距離をひた走ることになる。途中私が1時間半ほど休んだが、色々話をしながら天草に無事帰り着くことが出来た。倉敷も京都もこのタイミングでしか行くことが出来なかった。来週から様々な企画が目白押しで、それらのことが動き始めると途端に身動きが取れなくなる。今回は台風から始まり少しずつ予定が変化したりした。その事も普段と誓う場所で普段と違うことをしているのだという、普段とは違う思いを抱かせてくれたが、それがたびの面白さかも知れないと思う。場所を移動することにより何か新しいことを考える。芭蕉は旅を住処とすると表現したが、確かにたびにはそういう効果があると改めて思った。

 倉敷も京都も他の所と比べて優位な点が幾つも存在している。最近の私は人がある場所を訪れようと思う始まりは、其所に余所にはない何か圧倒的なものがあるのかと言うことではないかと考え始めている。倉敷には蔵という財産があり、大原美術館と言うほかにはない大規模な美術館がある。アイビースクウェアーも他の観光地からすれば喉から手が出るほど欲しい場所だろう。町並みの美しさや、暮れたあとの景色は日本人の旅情を誘うツールとすれば満点を上げて良いような景色だ。京都は日本の古都。まさしく、日本の都だと思う。残念ながら、この天草にはそれほどの圧倒的な観光資源は存在しない。人を招くにあたっての圧倒的な何かは、とても大きな努力をして探し出さなければならないのかも知れない。勿論、探すと行ってもおいそれとそういった圧倒的なものが簡単に見つかるはずはない。簡単に見つからないものを探り当てるためには価値観の転換であったり、新しい概念を作り上げることであったりと、より壮大な構想を持つ必要がある。果たして今の状態でそういうものを掘り出すことが出来るのかどうか・・・地方の本当の意味での智慧が試される時が到来しつつあるのかも知れない。

 今回の倉敷行きは車での移動だった。台風が到来していたが、ネットに繋がるツールを持って出掛けたので、台風情報やカーナビゲーションに関しては全く問題なく移動することが出来た。極端に言えば携帯電話一つ持って出れば、何も困らないという社会が現実のものになりつつある。携帯一つあればメールも出来るし、ナビも出来るし、テレビも出来るし、コンビニで買い物も出来る。この流れはこれから先もっと大きな流れになると思う。携帯電話の革命が既に始まっていることを実感するたびだった。徒歩で移動中も携帯のナビには随分助けられた。ソフトを起動して目的地を入力すると、目的地までの大まかな移動時間と移動距離が出てくる。しかもそれはとても正確なのだ。河井寛次郎記念館を探して歩いていた時に、全く路だとは思わないようなルートを提示してきたことがあった。私は半信半疑でその道をあるいたが、どうみても一般の民家の裏道にしか見えなかった路が、大通りと繋がっていた時には一人歓声を上げたのだった。車でも徒歩でも道に迷うことなく移動出来る。それも思い切り小さなツールにすべてが詰まっている。私のこれからのたびの形になると確信した瞬間だった。束の間の夏休みが終わった。私は次に向けて歩み始めようと思った。そんなたびだった・・・
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| 旅日記 | 16:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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