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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

2010年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年10月

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今日までは・・・たぶん・・・忙しい。

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 朝からダイレクトメールのデザインを行った。最近は印刷物はほとんど自前でデザインを行うことが多い。今日は同時進行で二つのダイレクトメールを作っていたので、朝からずっと掛りきりだった。午後9時40分現在・・・まだ二つ目が完成していない。いつものことではあるが・・・ぎりぎりするような時間が続いている。

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 次男は注文である磁器の花器を作っている。彼は比較的最初のほうから磁器土を使っていたので、あまり磁器土を触ることを厭わない。粘土ばかりで焼き物を作ってきた人は・・・磁器を触ることを極端に嫌う人もいるのだが、その点では次男はキャリアーの最初の頃から定期的に磁器を触っているので、しっかりとした形が出来ている。

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 相変わらずの空の写真・・・今日は飛行機雲が出ていたので撮影した。飛行機雲は少し空を見ているといつでも見つけることが出来る。雲との対比が面白かったので撮影したが、青い空にすっーと伸びていく一直線の雲は・・・とても気持ちのよい直線を空に描いている。いつも見えるのは見えるのだが・・・今日は思わずカメラにおさめてしまった。



 昨日の忙しさが今日も継続していて、時間との戦いになってきている。色々しなければならないことがあり、それぞれに締め切りがある。締め切りはある程度柔軟性があるのだが、すでに柔軟な部分の時間は使い果たしつつあり、あとは硬直した締め切り時間が横たわっている。結局こういう時は何が一番急ぐのかを分類し、急ぐモノから一つずつと言うよりも、急ぐ順番だけを並べて、思いつくモノから手を着けた方が結果的には上手く行くことが多い。現在福岡の展示会の計画がほぼ出来上がり、倉敷のダイレクトメールの文章が仕上がりつつある。優先度だけで言えば倉敷のほうが急ぐのだが、倉敷は今日の夜10時くらいまでに仕上げれば、大丈夫なので、今は福岡の企画書を書きながら、演能会のチラシを仕上げつつ、熊本の展示会のDMの最終稿を点検しているところだ。

 忙しい時には時間を効率的に使う方法を考えるので効率がよくなる。一気に問題が押し寄せてきた時には、一気に解決することが出来るので、あとで考えてみれば、そっちの方が良かったと思えたりするのだが、今日・・・現時点ではとてもそう思うことは出来ない。いくつかの仕事を人にお願いして、自分の持ち仕事だけは時間を区切って仕上げていくように再度スケジュールを変更したところだ。熊本のダイレクトメールは、最後の一段階前で止まっていたが、その一段を妻とスタッフにゆだねた。そうなれば、私の仕事は少しだけ余裕が出てくるわけで、今はこうやって窯元日記を書いている。

 まわりで一緒に仕事をしている人達が、この窯元日記を見て・・・あんな状態の時に何故窯元日記などを書いていたのかと・・・訝しがるのは判っているのだが・・・こうやって忙しい最中に日記を仕上げる方が、私にとっては精神衛生上も良いし、文章を書くスピードもかなり効率よく仕上げることが出来るのだ。もっとも私のまわりはとても忙しい思いで仕事をしているわけだから、何をしているんだという思いは全員持っていると思うのだが、流石に師匠の私には言い出せないようで・・・我が儘を通させて貰っている。もっとも窯元日記は・・・私にとって立派な仕事であり、これもお座なりに書いているわけではないので、仕事という認識の元で書いているのだが。。。

 若い頃は、仕事とはもっと明確なものだと考えていた。轆轤を回すことや、絵付けをすること。目に見えるものを作ることや、形になるものを作ることが仕事だと思っていた。しかし、最近の私は形を作ると言うことよりも、考え方であるとか、文章を書くこととか、あまり目に見えないことが仕事の主流になりつつある。作品のコンセプト作りなどは・・・時間ばかり掛かるのだが、あまり目に見えることではないので、徒労感ばかりが・・・つのる行為である。ものを作ることにさんざんと思いを書き連ねて・・・それでもまだ足りないと、更に考えを巡らしたりしている。何にも考えずに・・・自分が作りたいと思う焼物を・・唯ひたすらに作れたらどんなに幸せだろうかと。。。そんなことを考えている。忙しさは・・・更に人を考える方へ歩ませる。魔法の薬なのかも知れない。
 
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