明日を信じて・・・心に愛と誇りを




明日は私の住む町の芸術文化協会のオープニングフェスティバル・・・私はこのイベントの実行委員長を7年間引き受けている。天気が下り坂な用なので少し心配しているが、入場券も比較的売れているようなので、まあ、役目は最低限・・・こなせたのではないかと思っている。今年もこのイベントの劇の部分のシナリオを書いた。去年から何か全体で作り上げるものをと言うことで、天草に纏わるストーリーを書くようになったのだ。自分の郷土のことを調べると、色々面白いことが判ってくる。今年は平成の大合併から数えて4年が経過したので、天草5橋が完成する少し前の時から話を作ってみた。日本全体にとっても高度経済成長時代が始まり、象徴としてのオリンピックがあったりして、なんとなくこれから駆け登るぞ・・・と言う時代の雰囲気があった頃だ。
天草では5橋が完成する直前に、空前の建築ラッシュが起こる。キリシタン館が完成したり、中学校が完成したり、市庁舎が出来上がったのも、この時期で・・・あまりにも竣工式が多かったために五つの建物の落成式を合同で行ったりした時代である。この頃を私は小学校の2年生か3年生。郷土が生んだ大関栃光が引退した年でもある。この時代のことを調べるために色々と写真を見たのだが、上げ潮と言うこともあるのだろうが、みんなが元気に笑っている顔が印象的だった。今のように立派な建物があるわけでもなく、みんな良い洋服を着ているわけでもないのだが、なんとなく将来に対して明るい展望を持っているというか・・・今より明日のほうが素晴らしいと確信しているような、そんな顔がずらりと並んでいるのである。
翻って今はどういう時代なのだろうか・・・日本は失われた10年と言われていたが、今はそれが失われた20年と言われたりしている。社会のインフラは充実したが、膨大な国債を抱えてしまった。どこの地方でも同じだと思うが、主たる産業だった・・・公共事業が削減され、未来に対しての展望が見えないまま・・・色々な面で閉塞感が強くなっており、これからの地方をどう作るのかという展望も今一つハッキリと見えてこない。私の所の3何は今年20歳になったが、この前笑い話のように・・・『おれが生まれて以降・・・ずっとこの国は右肩下がりだ』と自嘲気味に話をしていた。今回の演劇は『明日を信じて・・・心に愛と誇りを・・・』というタイトルを付けたのだが、現実的に・・・そう言う未来は来るのだろうかと・・・いささか不安になってきたりしている。
私が思うのは・・・誰かが元気を出して、この局面を乗り切っていかなければ、道は開けないのではないかと言うことだ。今の時代・・・みんながどうして良いか判らないくなっている時に、誰かが前を向いて進まなければ、地方はどんどん疲弊してしまう。これから先どうやって地域を造るかを、真剣に考えなければ・・・未来はとても暗いものになってしまうだろう。今の写真を40年後の人が見て・・・何だか下を向いている人が多くて、みんなが不安がっているね・・・と云われかねないと思うのだ。答えは見えているかと言えば・・・今の段階では、まだ見つかっていないというのが実際の所だろう。見つかるのかと言われれば・・・確かな答えが出ているわけではない。
だから・・・しっかりと考えて、前に進むしかないのだと思う。沢山失敗して良いとも思うし、様々なチャレンジをするべきだとも思う。本質的な豊かさとは何かも考えなければならないし、それを獲得するための努力も始めなければならない。そして・・・誰かが次の展開を見つけたら、見つけたことを共有しながら、更なるチャレンジをしなければならないと思う。今回の演劇はそういう思いで書いた。誰にと言うことではなく・・みんながそういう思いをもって前に進むしかないのだと、私は思っている。
明日 午後12時半開場 午後1時開演 場所 天草市民センター大ホール 入場料 当日券1,200円・
時間があるかたで、興味のある方は是非ご覧になって下さい。お待ち致しております。
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