能公演の会議と陶芸展の会議・・・そしてお通夜。

天草大陶磁器展のオープニングイベントとして行われる、演能会のパンフレット。小鍛冶という演目は刀匠の話で・・・工芸に通じる話として狩野了一師が天草大陶磁器展のために選んで頂いた。今年の秋・・・私にとっての楽しみの一番だ。能は演じるよりも、素人の私は観る方が面白い。。。

謡の稽古風景。師匠の謡と・・・私の謡と・・・何故これ程までに違うのか・・・能楽ほど素人と玄人の差が大きいものはないと言われている。確かに了一師の謡を聞いた後は、我ながら同じものだとは信じられない。まあ、その分追いつこうとも思わないので、気は楽なのだが・・・

スタッフが天草陶磁器展の街中ギャラリー出店へ向けた準備を始めた。これから能楽の配券も佳境に入るが、若いスタッフの正念場もいよいよ始まりそうだ。彼らの成長を毎年感じることが出来るので、見守る私としても楽しい光景である。

誰も居ない仕事場・・・それはそれで、何かを語るのではないか???そんなことを考えている。
11月3日の能楽公演会のチケット・・・出来上がり予定日。予定通りの印刷終了。これから配券が始まる。陶芸展のオープニングイベントとして、今年から取り組みを始めた試みだが、入場券が出来上がり、いよいよ18日から一般販売が始まる。このイベントを強く押したのは実行委員長の私なので、何とかしてこの企画を成功させたいと思っている。というのも・・・陶磁器展が、陶磁器展のみに終始してしまうと、焼き物を販売することだけが目的になってしまい、長い目で見れば・・・良くない方向へ変化するのではないかと、考えたからである。アル場所へ行くことを想像してみると、陶芸展があっているだけでは、やはり動機としては薄いように思う。街中ギャラリーを始めたのも、焼き物だけへの興味で、人が継続的に集まるのかという疑問があったからで、出来るだけ近い位置にあるものを重層化した方が、その場所へ行きたいという気持ちが強くなると考えたからである。
今回能楽を選んだ理由は、私自身が能を習っていることもあるが、天草大陶磁器展が昨年10周年を過ぎて、新たな10年の始まりの年に、諸芸の規範と言われる演能会を催すことは、伝統的な仕事である陶芸と対比する上で、とても面白い試みだと考えたのである。伝承芸として650年の歴史を誇る能楽が、何故それだけの時間人から人へ繋がることが出来たのか、そのことを考えるのは・・・とても意味のあることのように思えたのである。会議は2時間くらいで終わったが、事前の評判が良い雰囲気だったので、完売を目指してみんなで取り組んでいこうと話をした。
国の指定を受けている天草陶磁器振興協議会の話し合い。来年の1月と3月に・・・福岡と熊本で合同展を開催することが決まっていて、今日はそのための企画内容を協議する会議だった。私はこういう会議は徹底的に行うのが流儀なのだが、振興協議会の話し合いは短期決戦。一人で仕事をしているところが多いので、なかなか全員が揃うことが出来ない。今日も出席した窯元は半分くらいと・・・今一つの集まり具合だったが、比較的活発な話し合いが出来て、全体としては出来高の高い会議だったと思う。もっとも途中から、私は取材が入り・・・そっちのほうの対応をしたので、最後にどういう結論になったのかは判らないのだが・・・・
夕方から天草芸術文化協会の会長の奥様の通夜に行く。文化文化どんどんオープニングフェスティバルの時に、会長が急に出席出来なったので、訝しい思いをしたのだが・・・奥様の様態が急変したと言うことで、病院に駆けつけられていたとのこと。通夜は盛大なものだった。しっかり送るつもりです・・・と声をかけられたが、気丈にされている姿が痛々しかった。合掌して会場をあとにする。
メールを5通ほど。メールの便利なところは・・・相手の時間をむやみに奪わないことと、いつ誰に出したのかがしっかり判ること、それから多くの場合。。。すぐに返事が来ること。以前では考えられないくらい短時間に5つの用件を済ませることが出来た。メールは現代の利便だと確信している。秋の夜長・・・昔の人は本を読んだりしたのだろうが、私はこうしてウェブ日記を書いたり、メールをして時を過ごすことが多い。これもやはり現代なのだと思う行為である。
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| 雑記 | 22:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑