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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

2010年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年10月

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iPhoneはコンピューターの代役になるのか?

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 あるのお気に入りの場所。彼は工房の中の何カ所かにお気に入りの所があり、この場所もその一つである。タタラ板を伸ばすローラの上だが、毎日使う器具ではないので、お気に入りとなったようだ。一般的には猫は高い場所で休息するのを好むようで、高いところで眠るのが権力の象徴であったりするようだ。この場所は工房のみんなの頭の一よりも少しだけ高い位置・・・あるはスタッフよりも自分が偉いと思っているようだ。

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 私が普段使っているバイオ。この機種は重量が1キロしか無く使い勝手がとても良い。私のコンピューター歴はかなり長く・・・すでに18年くらい使い続けているが・・・その間になんだいのコンピューターを使ったのだろうか。mobileツールも私は好きなので・・・数だけで言えば10台を超えるコンピューターを使ってきたと思う。バイオは手取りが良いことと、軽いので持ち運びが苦にならない。そう言う意味ではとても良いツールだと思う。

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 工房の屋根の上に・・・月が出ていた。暮れなずむ時の撮影は苦手だが・・・仰ぎみて撮影してみた。ぶれぶれの写真だが・・・素人だから仕方がない。しかも夜間に弱いiPhoneにて撮影したものだから尚更である。


 ソフトバンクの孫さんがiPhoneを使うようになって以降、コンピューターを使う時間が極端に少なくなったと、発言し、それがニュースになっていた。私の仕事は座業なので、四六時中コンピューターの前に座っていることが難しい。もし孫さんの発言が本当だとすれば、私にとっても好都合なことなので、iPhoneで出来るだけコンピューターを、起動しなくても良いような体勢を作り上げたいと思った。私は友人などに言わせると・・・かなりの電脳人間なのだそうだが、その切っ掛けはスケジュール管理と書類の整理とメールの管理にある。

 もう18年も前のことになるが、私は会議の司会をかなりの頻度で引き受けていた。その当時・・・スケジュール管理は紙で行っていて、手帳に書き留めて様々な要件を処理していた。ただし、手帳は肌身離さずと言うわけではなく、ろくろ場に置いていたり、鞄の中に放り込んでいたりして、突然電話が掛ってきた時など、紙に書き留め、あとから手帳に移すという場合も多かった。そういう運用のやりかたでスケジュール管理をしていたのだが、忙しさが募ってくると・・・紙に書きっぱなしと言うことになり、ある時、私は会議の司会をトリプルブッキングするという失敗を起こしてしまった。これは致命的なミスで・・・日程を変更したり、代役を立てたりしてやり過ごしたが、自分のスケジュール管理に大問題があることがハッキリしたのだった。その頃には、紙の手帳に記入しても、自己管理しなければならない煩わしさに・・・会議の時間を覚えていながら・・・時間に間に合わなかったりすることもあって、つまり、誰からも時間ですよ・・・と声をかけられない中で、遅刻をしないで会議に出るのが困難になっていたのだった。

 会議の時間を書き込んだら、その30分前には動き始めなければならないが、そのタイミングを逃すと・・・必ず遅刻するようになった。議長の私が遅刻すると・・・出席者も遅刻を始める。最悪の展開が1度2度有ったので、私は電子手帳によるスケジュール管理をすることにした。スケジュール管理は突き詰めれば、スケジュール自体を一旦忘れるために存在すると私は思っている。スケジュールの詳細を一覧出来、空いている時間を確認し、予定を入れる。予定の30分前には必ずアラームが鳴り・・・スケジュールを知らせてくれる。電脳的なスケジュール管理をするようになって以来、ダブルブッキングもほぼ無くなった・・・トリプルブッキングは皆無だ。会議に遅刻することも殆ど無くなった。電脳の利便性はコンパクトなこととアラームで知らせてくれること、それからここ何年ものスケジュールを検索することが出来る事だ。iPhoneになって以降、携帯電話といういつも身近に持っている、特別なツールの中に全てが収斂しているので、たまたま持っていないと言うこともない。

 今の私は・・・かなり長いメール以外は、ほぼiPhoneで全ての連絡とスケジュール管理が出来るようになっている。どういうメリットがあるかと言えば・・・何時でも何処へでもiPhone一つ持って行けば、ほぼ全ての用件をこなすことが出来ると言うことである。勿論、この窯元日記などはコンピューターで書いているのだが、それはやはり長文入力は、手に馴染んだキーボードが早いと言うことで、もしiPhoneしかない場合・・・これくらいの長さの文章が書けないかと言えば・・・ブルートースのキーボードを持っているので、入力速度は7割程度になると思うが、書けないことはないと思う。実際に旅に出る時にはバイオとiPhoneを持って出掛けるが、バイオを起動することが極端に減っているのが現状である。

 自室のコンピューターは起動しっぱなしだったが、この夏の暑さに耐えかねたのかクラッシュしてしまった。今は1キログラムのバイオが、私のメインマシンだ。文章を書くのはバイオを利用するが、短い文章ならばiPhoneで対応している。今の課題は如何にネット巡回を合理的に時間短縮するかだろう。夜を含まないディユースであればiPhoneで対応出来る。孫さんのニュースを読んで、そう言うことを感じた私は、それ以降昼間はiPhoneで対応してコンピューターを起動しない生活を始めている。便利で合理的であれば、どういうシステムでも構わない。iPhoneで音楽を聴きながら、快適に文章を打てれば・・・高能率で効率の良い作業を行うことが出来る。18年前とは雲泥の違いを感じつつ窯元日記を書いている自分がいる。
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