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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

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どう展開するのかを考えている。2010年12月26日

 朝から雪が降り・・・そして積もった。この時期の積雪は天草の場合とても珍しく・・・三男はゆきに反応していたが、今日は伝統工芸館の搬出日でもあったので、私としてはいささか気の重いゆきの情景だった。展示会もこれだけ長い間・・・開催していると地震があったり雪が降ったりと様々なことがある。晴れて欲しい時に雨が降ったりすることは当たり前の話で、台風が来たり、大雨が襲ってきたりと・・・人間の思いなど自然は全く寄せ付けたりはしない。今日の雪も天気予報では既に予測されていたことで、驚くことはなかったが・・・搬出と重なると、色々面倒なことになるとそんな重たい気持ちで朝を迎えたのだった。熊本の展示会は人もまばらだったようだが、工房の展示室は朝から人が多く。雪を避けてお客さんが多かったようで、天気が悪いと言っても全部が全部悪いとは限らない。だから面白いとも言えるのだろうが・・・・

 私は今日は工房の方に残っていた。展示会の搬出は人海戦術ではあるのだが、今回はもの凄く作品が多いというわけではなく、私の工房としては比較的作品量が少なかったので、先発隊3名と後発2名で搬出は事足りたし、私自身来年のことを考えたかったので、展示会へは行かないことにした。今の私は来年の製造体制についてどうしようかと考えている時期なので、私が絶対に行かなければならないところ以外は引き籠もりがちにしている。もっとも、出来る事は限られているので、出来る事のうちのどれを選択するのかと言うことなのだが、このことについては迷いに迷っているところなのだ。何日か前のこの日記に真面目すぎるという話を書いたと思うのだが、では、不真面目とは何なのか・・果たして真面目が悪いことなのかも含めて考えている。

 真面目とは一体どういう事で、不真面目とはどういう事なのか。今の工房の作品にどのようなテイストを加えると良いのか。来年の仕事に直結する話なので、この宿題はとても重いものがある。これから先の私のところの仕事配分の一番のネックになる問題なので、どう考えていくかが重い宿題なのだ・・・・不真面目という感覚の中には真面目な要素が不可欠だ。基本的には真面目なのだから、真面目な仕事の中にどうやって、不真面目・・・不安定な要素を加えていくかが焦点になってくるのだと思う。次男が1人工房を離れると言うことが、現実的にこれ程色々なことを考えさせるとは思わなかった。私のところはやはり製造業なのだと言うことを改めて強く思うのだが、やはり製造の要の1人となっている次男が半年間工房を離れると言うことは、工房にとってはそれだけの重大事なのだと改めて思い知らされている。

 私の仕事は焼き物を製造して生計を立てる仕事である。この30年間・・・私は器を作ると言うことを中心として焼き物を作り続けてきた。ものを作るのは座業だから、1日何時間椅子に座って仕事をしたかにより出来高が決まってくる。真面目に修業をして、真面目に椅子に座り、真面目にものを作ることが一番重要なことだ。今の私の仕事場のスタッフもみんな真面目な人ばかりで、そのお陰で生産性が確保されている。しかし、反面・・・作品が平均化しすぎて、ぐっと来るようなものが少なくなっているという傾向がある。ぐっと来るようなラインを作るために、何が必要なのだろうか。いつの間にか私の工房は優等生になってしまったのではないか。そんなことを考えながら雪の1日を過ごしている。

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