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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

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来年のスケジュールを決める。 2010年12月2日

 師走に入ったので来年の計画を立てている。来年の話をすると鬼が笑うと言うが、私達の仕事は1年から半年前には予定を詰めていかなければならない仕事だ。ノートに既に決まっているスケジュールを書きだし、空いている期間には仕事を差し込みつつ、来年の計画を決めていく。この月には牛深ハイヤがあるので開けた方が良いとか・・・この時期は過密スケジュールなので、展示会を入れない方が良いとか・・・1年のスケジュールをたてていくのは大変気を遣う仕事でもある。いつどこで何を行うのかを事前に決めるわけだから、見通しが立っていなければならない。見通しを立てると言っても、来年のことだからスケジュールを完全に把握しているわけでもない。ギャラリーが開いているかも確認をとらなければならないし、その時期にその町で何があっているのかもある程度は知っておかなければならない。搬入日搬出日の日程もしっかり抑えておく必要があるし、次の展示会との兼ね合いもある。毎年この時期は次の予定を作り上げるのだが・・・骨の折れる仕事だと繰り返すたびに思う。

 去年の後半から・・・私の工房はかなりの頻度で外にものを持っていくようにしている。天草だけで販売をすることに危機感を持ったことと、若いスタッフを鍛え上げることが目的だ。モノを余所で売ることは工房の展示室でモノを売ることと比べ・・・何倍も難しいことが存在する。工房にやってくる人は焼き物を買いたいと思ってくる人が圧倒的だが、外ではそう言うことはないからだ。町を歩いている人に焼き物を売るという行為は、ある意味に置いてはとても高度で周到な方法が必要になってくる。誰も焼き物を買おうなどとは思って町を歩いているわけではないから、その期にさせるためには多大な努力が必要になる。その努力の積み重ねがとても大きな修業になる。そう考えてからはかなりのペースで仕事を押し込んでいる。結果が出ることもあるが、結果が出ないことも多い。しかし、今は外へ出て行く時だと私は考えているので、結果が出ないなら出まで外に出続けようと決めている。結果は出すものなのだから・・・・

 何処に行くのかもとても重要なポイントだ。工房として考えればやはり次に繋がるところに行きたいと思う。大きな町が良いかと言えばそうでもなく、小さな町でも・・・・私のところの仕事を気に入ってくれるところがあれば、小さくてもチャレンジしたいと思う。もっとも私と長男の視点は少し違っていて、違っているところで丁々発止と話をしていく。どこで展示会をやるのかを決める上で議論することは楽しい時間でもある。売ることが大切なのか・・・見せることが大切なのか・・・チャレンジすることが大切なのか。そう言う言葉を繰り返しながら、どこで展示会を開催するのかを決めることは、改めて、工房を考える機会にもなり、考えをすりあわせることから・・・次のアイディアが浮かんだりするのだ。外にものを持っていくことの少ない工房から観れば・・・とても大変なことをしているように見えるかも知れないが、今、工房としてしなければならないことをしているだけで、どうせやるなら楽しもうという気持ちで計画を立てているのだ。

 いくつかの修正点があったが、ほぼ来年一年間の計画が出来上がった。スケジュール表を見直せば・・・とんでも無いような超過密なスケジュールが出来たが・・・来年は一つ一つををしっかりと見つめながら仕事をしていきたいと考えている。結果についても今年のように大雑把に考えるのではなく、成果についても見つめていきたいと思う。若いスタッフにとって大変な一年になると思うが、大変だが実りの多い年にしたいと思う。実りが多いとは1人1人が確実に力を付けることでもある。焼物を欲しいと思う人相手の仕事ではなく。全く焼物を欲しいと思わないで町を歩いていた人が・・・思わず手を伸ばしてしまうような作品を沢山つくって、それを持って色々な町に出掛ける。そう言う年に来年はなるのだという気がしている。来年の年間計画を立てながらそんな気持ちになっている自分がいる。
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