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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

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下仕事はとても重要な作業なのだ。 2010年12月5日

 朝からとても良い天気だったので、久しぶりにゆっくりとしたいとどこか戸田かけようと思ったのだが、なんだかんだと野暮な用件が重なってしまい・・・気がつけば2時を過ぎていた。来週から暮れの窯出しを行う予定なので、結局その準備のために休息をとることにした。気がつけばこの数ヶ月間ゆっくりとした時間をとることが出来ていない。休みを取れないのは結局の処自分のストレスになる。最近の私は何となく中途半端な状態で・・・その原因のかなりの部分が休みを取れていないことにあるのではないか・・・ついついそんなことを考えてしまう。家にいても休めないことが多いので、どこか休むために出かけようとも思うのだが・・・ついつい億劫になってしまい、仕事場に居続けることになってしまうのが、ここ数週間の私の日曜日の行動パターンだ。この習慣を何とか変えていかなければならないと思うのだが、すでに定番になりつつあるので、なかなか変えれないと言うことなのかもしれないと思う。

 仕事場は今日は完全休業日。もっとも昨日けだるさのために仕事を休んだ三男が午後3時過ぎまで仕事をしていたが、風邪気味と言うことでダウン。その前に素焼きだけは炊いていたので・・・出来高がゼロと言うことにはならなかった。明日は窯詰めの予定なので・・・明日の朝から素焼きがあるのと無いのとでは全く違ってくる。日曜日の仕事が有効なのは実は月曜日の仕事の流れが良くなるからなのだ。窯の効率を上げるために一番効率的なのは、素焼きの回数を上げることである。窯屋は窯を焼かなければ仕事にならない。これは普遍の真理なのだが若いスタッフはそのことを今ひとつ理解できないでいる。私の工房の大窯は素焼き4回でだいたい大窯1回の分量の製品量になる。つまり・・・大窯を一度焼くためには素焼きを4回炊かなければならないのだ。大窯の回転を良くするためには素焼きの回数を上げることがもっとも手っ取り早い大窯対策なのだ。何はともあれ素焼きをあげろ・・・ということが工房の至上命題になるのである。

 素焼きの回数を上げるためには、工房の仕事全体の進捗状況を把握しなければならない。今室の中に入っている作品はいつに乾燥が終わるのか。今作ってある作品の進捗がどれくらいのペースで進んでいくのか。今度の窯に絶対に入れなければならない作品はどれなのか、注文と窯詰めのスケジュールは間違っていないのか・・等々。ありとあらゆる仕事を把握しておかないと、なかなか素焼きを思い通りに勧めることが出来ない。工房を運営するためにはいくつかのポイントが存在するが、素焼きの調整という仕事はした仕事の中で最も重要な仕事のプロセスの一つなのである。それを習得するためにした仕事を経験年数の低い人間に割り当てるのだが、なかなかその仕事の重要度を理解していないケースが多く。いつまで経ってもした仕事から抜けきることが出来ないでいる。今の工房のもっとも大きな課題の一つがここに存在している。

 明日窯を焚きたいのであれば、今日までにしておかなければならないことがある。それを自主的に出来るようになれば、工房の生産量は必ず増えてくる。今の工房はそういうノウハウが不足しているし、ノウハウを習得しようという姿勢も低い。ノウハウをゲットしようという思いが低いからだ。私の処は習熟度の高い人間が3名。後は習熟度の低い人間ばかりで運営している。早く安定した生産体制になりたいと思うのだが、若いスタッフが今ひとつその方面の知識が乏しい。結果的に工房内の動きが後手後手に回ってしまい。鎌滝の予定が遅くなってしまったりする。単純に仕事の技術的な課題もあるのだが、時間を味方につけるような運営が出来ていないことも、生産量を増やしていくための壁になっていることも多いのである。何とかしてもう少しスムーズに仕事が回転するようにしていきたいのだが、一つ一つ私が支持していくことも困難なので・・・どうやって皆に認識させるのかをいつも考えている。全体的な視点を持ったスタッフがほとんどになれば、もっともっと生産量は伸びてくるはずなのだ。日曜日の夕方・・・すでに周りは放射冷却で冷え始めている。日曜の夕暮れにそんなことを考えながら過ごしている。
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