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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

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風邪が一進一退・・・諸々な事を考えた日曜日 2010年12月19日

 風邪の具合が一進一退。寝込むと言うほどひどくはないのだが、咳が出て喉が痛い。工房では風邪が蔓延していたので・・・誰かの風邪がうつったのだと思うが・・・妻は風邪をうつすことはないと無罪を主張している。何でも風邪は移さない主義なのだそうだ。まあ、こういう事はお互い様なので、責める気はさらさら無いのだけど・・・風邪をうつさない主義と言われると・・・どんな主義なのかと思ってしまうのだ。まあ、さほど酷くならなければ、寝込むわけではないので、我慢出来る範疇だと思うのだが、これ以上酷くなるとやはり日常に変化をもたらすので、何とかこの程度で押さえ込もうと思っている。

 M君が帰省中。彼は最近頻繁に天草を訪れているのだが、それはお母さんの一人暮らしを心配してのこと。私は父母を早くに亡くしたので、余り実感がないのだが・・・今、私達の父や母が高齢化してきていて、毎年友達の両親の訃報に接することが多くなっている。M君の場合はそれほど深刻な状態では無いのだが、やはり故郷に母を1人残して遠くに住んでいる場合。母親のことは一番心配なのだと思うと胸が痛くなってくる。思えば私達も五〇歳を過ぎ、いつ何が起こってもおかしくない年を迎えつつある。実際に倒れた同級生の話を聞くような年代に突入している。自分はまだまだ大丈夫だろうと思いはするのだが・・・いつ何時体調の変化が起こるか判らない歳なのだと・・・そういう思いは持っているべきなのかも知れないと思ったりする。健康にはくれぐれも気をつけて過ごさなければならないと改めて思ったのだった。

 工房は明日の搬入に向けての準備を行う。伝統工芸館の展示会も明日が搬入日。本当に時間だけは驚くほどの早さで過ぎていく。搬入日前の光景もいつもと変わらないのだが、スタッフもかなり慣れてきており、予定通りに物事が進んでいった。伝統工芸館の展示会で今年は締めくくり・・・去年のことを思い出すと、本当に1年があっという間に過ぎ去った気がする。この何年かの時間の経過の早さはやはり蒸気を逸脱している感じがする。本心を言えばもっとしっとりと時間の経過を楽しんでいたいと思うのだが、そんなことは一切お構いなしにただただ時間だ猛烈な勢いで進んでいるという印象が強い。古くからそう言う感慨を持って人は生きてきたのだろうが、このところの私は改めてそのスピードの速さに、怖れに近い思いを抱きつつある。

 搬入の準備を終えて若いスタッフが作品作りに取り組んでいる。今年後半の収穫は彼らの仕事がかなり向上してきたこと。あと少しで私が求める最低限の技術を持てるようになりそうだ。ものを作る上での最低限の仕事だから、まだまだ技術に対して貧欲になる必要はあるのだが、その前の会談までは達したような気配が漂い始めている。工房全体に関しても随分俯瞰視が出来るようになってきたし、仕事の手順についてもかなり良くなってきている。やはりある程度の時間をかけなければ、この段階までは到達しないのだと言うことなのかもしれない。勿論本人達はまだ気がついていないかも知れないが、私には力を付けてきたことがハッキリと見えてきている。これからが本番なのだという思いを持ちながらも、最低限までは来たという思いが交錯しているのだ。仕事は言い換えればどこまで行けるのかの個人的な勝負だとも言える。今の段階では雛が初めて虫を捕ったという段階なのかも知れないが、確かに、次の目標というものが見えてくるまでには仕事が出来るようになったのだ。この確かさをしっかりと自覚しながら頑張って欲しいと思っている。
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