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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

2014年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年05月

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ヨット

 昨日の夜からヨットに泊まり、日曜日の長閑な時間を過ごしている。工房から5分のところにハーバーがあり、久しぶりに海にやって来た。ヨットのシーズンが始まっているので、ヨットマン達が集まってきているが、今日は生憎と風が強いので、海に出る気分になれない。天草の素晴らしい点の一つは、海がすぐ近くにあるところだと思う。工房から五分車で走れば船を係留してあるところに着くのだから、海が好きな人にとっては天国のようなところだと思う。

 ヨットの楽しみは海に出ることは勿論だが、閉鎖系の環境ということも大きい。装備をどうするか、電気の配線をどうするか、給水系はどうするか、海図はどうするか・・・ヨットはすべて自分でやらなければならない。人に頼んで作り上げた場合、海の上で問題が発生した場合に対応が出来ないからだ。有明海は比較的安全な海だが、それでも海の上で問題が発生すると生死に関わることになる。エンジンのことから、電気系統のこと、危機回避のことなど・・・すべて自分で対応する必要がある。極言すれば、ヨットで一番大切なことは死なないことなのだと思う。

 ヨットのキャビンは小さなビジネスホテルの一室のような広さ。私はこの窮屈な空間で、快適とは何なのかを考えたりしている。船の上の快適は陸の上の快適とは違う。陸の上では電気はコンセントまで来ているが、海の上では自分で作らなければならない。太陽光パネルを設置し、配線を行い、消費電力を計算しバッテリーを備え付ける。面倒なことではあるが、自分で作り上げると考えれば楽しいことだ。結果としてヨットで使う電気製品は消費電力が少ないもの、バッテリーがついている物。という選択になる。船の上では電気や水は貴重な資源だ。

 しかし、それは船の上だけのことなのだろうか・・・とも思う。陸の上でもこのことを徹底していくと、電気をそれほど消費しない生活になるのではないかとも考える。ヨットの上ではきらびやかなものは一切存在しないが、留まることに対しての不満もない。ある意味では陸上にいるよりも快適だったりする。快適の正体は何処にあるのだろうと思ったりする。利便も快適になる要素だとは思うが、不便が絶対的な不快適だというわけでもないと思う。海の上での生活はそのことを考えさせてくれる。海では陸の上ではあまり考えないことを考える。海のお陰なのかもしれないとおもいながら長閑を過ごしている。
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