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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

2014年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年05月

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鹿児島の展示会が始まった。

 今年初めての鹿児島での展示会が始まった。今回は二つの展示スペースでの開催となる。一つはマルヤガーデンズ4階のGarden4と、パシュリエ「アンチキテ」の二つのスペースでの開催となる。同じ時期の開催の打診があったので、丸尾焼としては同じ日程での開催の方が都合が良いので、一日違いの日程(搬入の都合)での開催にして頂いたのだ。鹿児島は工房として力を入れたいと思っているところなので、無理を聞き入れていただいた、二つのスペースの配慮に感謝している。

 鹿児島は焼き物の歴史の厚いところなので、焼き物を購入する文化がしっかりとしているように思う。しろもん、くろもんと呼ばれる焼き物の産地だからだ。焼き物が盛んではない場所の展示会は、苦戦することが多い。苦戦する一番の理由は、焼き物を購入する文化が希薄だからだ。工業的な焼き物は普く日本中で流通しているが、工芸的な焼物は古くから焼かれていた場所と、そうでない所では購入力が違うように思える。鹿児島で、私の所の作品が受け入れられる背景には、そういった事情があるように思える。

 鹿児島は独自文化が強い。九州は熊本以西を熊襲といった。薩摩は隼人。この国の主流とは違う人たちが住んでいたのだろう。熊襲はすでに国としての形骸は残っていないが、隼人は薩摩という国のかたちが比較的ハッキリと残っている。鹿児島という言い方よりも、私には薩摩国という感覚の方が強い。関ヶ原の撤退時の見事さや、示現流の受けのない剣術など、薩摩という国柄を良く表していると思う。

 薩摩は江戸末、薩摩国として万国博覧会に出展した。出展した理由に関しては諸説あるが、当時のヨーロッパの地図を観て、自分たちの藩も国だと言えると考えたのかもしれない。勿論その当時は藩こそが国であり、国とは藩と同義語であった。私はこの想いの中に、現在のグローバリズムに対峙できるローカルが存在するのではないかと感じている。地方という視点で中央に相対するよりも、ローカルとしてグローバルに対峙する国(地方)激動の現在・・・そういった視点も持ちながら、世界を考える時期が来ているような気がしてならない。
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