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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

2014年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年05月

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韓国の海難事故

 大きな海難事故が起こった。300名近くの人が行方不明だという。座礁したという報道もあるが、不可解な点もいろいろとあるようなので、事故そのものについては評することは出来ない。しかし、船長がいち早く脱出して、助かっているという報道には強い違和感を感じる。私はヨットで2度ほど座礁の経験がある。もっとも有明海の場合は座礁というよりも、座洲(有明海は砂地が多いので、砂の上に乗り上げる場合が多い)なので、船が沈没するという切迫的な状況に陥ることはなかった。有明海は世界でも有数の干満の差が激しい海なので、ハーバーに入る時に潮汐の関係で座洲する事もあるのだ。

 生命の危険は無いといっても、座州した瞬間は船の上から周囲の状況を観察する。砂の上なのか、岩が近くにありはしないか、船底の状態はどうかなど、目を凝らし、時には水中めがねを使って状況を確認する。乗船者がいる場合は周囲の状況を確認しながら、安全の判断を行う。ヨットの場合は乗船者は救命具を着ているので、最悪の場合何処の方角に飛び込んでもらうのかをあらかじめ決めておく。船に乗るとき船長は、その船で起きたすべてのことについて責任を持たねばならないからだ。

 私のヨットのように小さな船でも、免許を二人が持っている場合。どちらが船長なのかを決めなければならない。船の上ではいつ不慮の事故が起こるか判らないので、指示系統が曖昧では、より大きな事故になってしまうことが有るからだ。同じ船でも一人で乗っている場合と、誰かを乗せている場合では、責任の重さが違ってくる。船長には船に乗せている人を守る絶対的な責任があるからだ。今回の事故では離礁しようとして、船をリバースさせたという報道がある。これも一般的にはあり得ない行為だ。

 座礁した船を離礁させるのはとても危険を伴う行為だ。船体に穴があいて岩の上に船が乗り上げていたときには、離礁することにより穴が大きくなったり、穴から大量の水が流れ込んで一気に沈没することがあるからだ。避難せずその場に留まっておくように指示があったというが、これも考えられないことだ。船底の状態を調べながら、安全なところに避難誘導する。救命胴衣を着用させるか、緊急用の船の準備をするというのが鉄則なのだ。そう考えると今回の事故は人災だと思う。尊い人命が失われている可能性が高い。奇跡的なことが起こり、行方不明の人達が生還することを祈るしかない。
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