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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

2014年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年05月

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グローバリズムのあやしさ

 株式の投資で高速取引というのがあるらしい。巨大なコンピューターを使って、売り買いを高速でなおかつ断続的に行い収益を上げるのだという。この高速取引が問題になっていて、理由はほぼ100%の確率で利益を上げるからだという。この取引に規制がかかりそうだという報道があったが、私はグローバリズムの正体はそういうものだと思っている。株式投資は有望な企業に投資して利益を得る行為だ。企業が会社に投資を促し利益が出たら配当で株主に還元する。しかし、昨今は投機的な意味合いが強くなり、金銭的な利益のみを追求するところが増えてきている。本来の姿からはずれ短期的な利益という一点に絞って取引が行われる。

 結果として利益を出すためのシステムができあがる。投資を機械的に行い、小さな変動を見逃さず、周到にプログラミングされたソフトを使い、短時間のうちに利益確定を繰り返していく。利益という一点で考えればこれは正しいかもしれないが、こんなことを繰り返していれば、遠くない将来に株式投資自体が意味をなさなくなると思う。利ざやをかすめるような投資は利益は出るかもしれないが、勝負があらかじめ決定されているステージは勝者と敗者が決まっているからだ。

 リーマンショックは金融工学という怪しげなロジックが原因で起こった。所得のない人達にサブプライムローンという金融派生商品を作り、彼らに住宅を購入させ住宅価格の高騰で、与信を無理矢理拡大するという無茶苦茶なシステムを作り上げた。住宅購入が縮小することにより与信も縮小し、金融不安が起こり、あっという間にリーマンブラザーズは無くなってしまう。

 グローバリズムとは強者が強者であり続けるためのロジックだと私は考えている。商品には国境が無くなるかもしれないが、人には国境が存在する。強者は軽々と国境を越えて移動するだろうが、一般の人はそう簡単に国境を越えたりは出来ない。国境を越えるのは強者と貧者の場合がほとんどなのだ。天草の人が天草で食べていけなくなっても、海外に出て働くとは考えられない。せいぜい熊本か福岡へ、あるいは大阪か東京へ行くくらいだろう。グローバリズムはローカルに生きる者にとって、プラスになることはないと思う。その弊害がすでに世界のあちこちで起こっている。ポストグローバリズムの始動も始まっている。
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| 国を考える | 16:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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