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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

2014年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年05月

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産業競争力会議・・・

 産業競争力会議が出した提言。これを見て驚いている。数日前に毎年20万人の移民受け入れるという報道があった。昨日は残業代金を正社員に対しても支払わないという報道。これを見れば産業競争力会議なるものが、何を考えているのかは一目瞭然だ。現在、景気回復の流れがあり賃金が確実に上がりつつある。賃金の上昇はアルバイトのような非正規雇用から改善しつつあり、アルバイト賃金が時給1000円を突破したという報道があったばかりだ。すき家のような低価格の外食チェーンが、店を開けるための人が集まらず何十という店舗を閉店したというニュースも聞こえている。

 ユニクロが契約社員を正社員にすると発表したことも、人手不足が始まっていて、組織全体を維持できなくなる事態を避けるための措置だろう。つまり、これから先の日本は人手不足が予想されていて、なおかつ賃金の高騰が起こるのだろう。産業競争力会議のメンバーはこの20年間に力を付けてきた企業の代表者が多く入っているので、労働賃金の高騰は企業の死活に直結する課題だ。グローバルという方便を使い、様々な賃金を抑制する提言をしてくるのだろうが、私はこの方向自体が間違っていると思う。

 この20年間は「失われた20年」という言葉で表現される時期だった。デフレスパイラルが続き、日本中が苦しんだ時期でもある。その時期に力を付けた企業はデフレを、賃金は上昇しないということを・・・前提として企業構築をしたところだろう。しかし、安倍政権はインフレターゲットを設定し、緩やかなインフレスパイラルに舵を切ったわけだから、賃金も緩やかに上昇するという設定で議論を進めなければならないと思う。かって産業の空洞化がいわれたとき、天草から繊維関係の会社が無くなっていった。天草は人件費が安いので最後まで繊維の仕事が残ったのだ。

 20万人の移民の受け入れを聞いて、いよいよ、安価な人を輸入する時代になるのかと感じだ。日本はやっとデフレから脱却しつつある。雇用情勢が好転し、賃金の上昇が起こり始めているところだ。結果として、労働集約型の産業や労働条件の悪い外食産業などの雇用が難しくなってきている。最低賃金で働く人たちを、海外から輸入するという発想そのものが、間違っているような気がしてならない。人はものではないし生きている存在だからだ。そのことをないがしろにするような社会に未来はない。そんな憤りを感じさせる産業競争力会議の答申だった。
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