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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

2014年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年05月

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継続可能社会

 限界集落という言葉がある。人口が増える見込みが無くなり、人がまとまり住む暮らしが崩壊の危機に直面している集落のことだ。継続可能な暮らしという言葉もある。社会が激変しているので、継続する前提が壊れつつあるのだろう。町から煙草屋が消えてしまった。自動販売機が煙草屋だった所の前に置いてあるが、私はパスポを持っていないので自動販売機で煙草を買うことすら出来ない。

 煙草店におばあちゃんが座っていて、煙草を売っていた光景は今ではほとんど見かけなくなった。私が煙草を何処で買うかといえば、近所のコンビニだ。酒もコンビニで買うことが多くなった。私の工房があるところは天草でも比較的人が住んでいるところなので、あまり感じないが・・・天草の少し田舎の方に行くと、小さな商店や酒屋が店を閉めていて、限界点が近くなっている状況をたくさん目にする。

 天草からものすごい勢いで人が離れている。多くは働き盛りの人たちだ。小さな子供達が居て、子供達の将来を考えると、天草にいるよりも都会に出た方が、暮らし向きも良くなるのだろう。何も天草だけに起こっているわけではなく、日本中が同じような状況になっている。暮らしを維持できなくなるのは、収入になる仕事が少ないことが一番の理由だ。継続した生活を送るためには、継続可能な仕事が有り、持続可能な収入が必要ということだ。これをどう作り上げるかに地域の存亡がかかってくるのだろう。

 今の天草では介護の仕事などが、一番有望な仕事と考えられている。確かに天草に住み続けようと考えれば、福祉関係の仕事は確実な仕事だとは思う。しかし、それだけで天草の人口減を止めることが出来るかといえば無理な話だ。理想的にはもっとオリジナリティに溢れ、若い人たちがこぞって天草に移り住もうと思うような魅力的な仕事がないものかと思う。限界の島になる前に考えなければならない課題だ。継続可能で魅力的な仕事の創造。これまでも、これからも天草に住み続けようと考える人たちに課せられた宿題だと思う。とても複雑で難しい宿題だと思う。
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