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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

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暑さに押し込まれながら。。。

 このところの暑さで・・・暑い暑いが挨拶代わりになっている。関東の方は今年は冷夏のようだが、九州は毎日暑い日が続いている。最近知り合いと話をすると、昔はもっと涼しかったという人と、昔はもっと暑かったという人がいて、暑さに関しての感じ方は、人それぞれだと改めて思ったりする。主観的な感覚ではどう推移しているのかが判らないので、客観的な基準を設け、統計的に処理するのだろうが・・・客観的基準が果たして正しいのか・・・そのことについても、しっかり考えてみる必要がありそうだ。私の工房ではエアコンの温度を28度に設定している。。。しかし世間一般では26度が標準だったりするようだ。私の工房が28度にしている理由は、26度に設定すると外気音との気温差が激しくなってしまうので、かえって疲れるという意見があるからだ。外から部屋に入ることを繰り返していると、温度差が大きすぎて疲れてしまう。一日中同じ部屋にいるのであれば、26度でもかまわないのかも知れないが、一日に何度も外に出たり・・・・部屋に入ったりを繰り返す環境であれば、温度差は大敵だと思う。

 私の印象で言えば、今の方が40年前と比べ・・・暑いと思う。もっともそのころは二十歳になる前なので、体力もあったし、暑いことに耐性があったのかも知れない。一つ言えることは、そのころからエアコンが備わってきており、エアコンの有る無しで、夏の暑さに対しての印象は、全く違うように感じたのかも知れないということだ。家の作りについてもそれ以前と以後とでは全く違っている。私の生まれ育った家はとても大きな家だった。しかも床下が高い構造だったので、非常に良く風が通っていた。私の曾祖父が夏場よく昼寝をしていたという・・・大黒柱のところは、寝そべっても風がよく通り、汗一つかかないような場所だった。昔の家は夏場に如何に過ごしやすいかを、よく考えた作りになっており、自然にどう向かい合うかが・・・家の作りの基礎になっていたように思う。

 ひるがえって、現在の建築は素材が進化したことにより、室内を密閉し機密性を高め、エアコンが最大限に利くような作りになっている。結果として家屋内のコンディショニングは上手く機能するだろうが、外気についてはほとんど野放しの状況だ。家の中が快適であればあるほど、外は不快に感じるようになるだろう。電気が通じていることが絶対条件となる。今はエアコンも省エネが進みわずかな電力で快適さを保つことが出来る。家の作りが機密度が高くなり、密封された空間であればなおさらのことだ。しかし、いったん電気が止まると、そこは灼熱地獄となる。以前の工法で建てられた家であれば、電気が通っていなくても凌ぐことが出来るが、今の工法で建てられた家は、いったん電気が止まれば住まれたものではない。熊本震災で車中泊が多かったのも、あるいはこういう側面があるのかも知れない。電気が無くエアコンのない時代の工法と、電気とエアコンのある時代の工法。住まいかた自体が違うのかも知れない。

 以前であれば工夫すると言うことが一般的だった。今は力業となりつつある。快適の獲得法が全く違ってきている。車もしかり・・・以前は朝の涼しい内に家を出ると言うことが日常的だったが、今はエアコンで快適に移動することが出来るので、朝に家を出て午前中に目的地に到着するといった、移動法ではなくなりつつある。今でも直射日光を避け、早めに家を出ることは一般的ではあるが。。。。昔の大らかな風に対してのノスタルジックな思いもある。今のような電気的な快適さに対しての思い入れも強い。あと一時間もすればずいぶん涼しくなるよと言葉をかけてくれた祖母に対する懐古もあるし・・・・スイッチ一つで快適になる現在の優位も十分に判る。果たして地球は暑くなっているのかどうか・・・暑さに攻め込まれながらそんなことを考えていた。
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