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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

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人工知能とマニュファクチュア・レボリューション

 グローバルについては黙っていても今の方式で事を進めていけば良いように作られている。方向性自体がグローバルだからだ。ローカルについては新たにリビルドしなければならない。ほぼ全体がクラッシュされているからだ。教育一つとっても、現代の教育は西洋的手法で作り上げられている。徒弟制度的な教育の形態は、ほとんど社会の中に組み込まれていない。もっとも徒弟制度がしっかりと、社会の教育制度として存在していたのかといえば、それは違うだろう。明治以前の徒弟制度が学校教育のような形で、普及していたという話は聞いたことがない。国家としての制度が存在していたわけではなく、おそらく家内手工芸的な企業内で、独自文化としての徒弟制度が存在していたのだろう。国が統一国家として教育制度を作った。それは明治になってからのことであり、それ以前は独自の教育を藩や企業ごとに行うのが一般的だったのだろう。

 職人の修業といえば、職域ごとの育成法が存在し、各々独自の育成を行っていた。上手物を作るところと、日用雑器を作るところは、職人のあり方が違っていたわけで、育成方法も職人の指導方法も違っていたはずだ。職域で新しい職人を必要としなくなれば、若い人を育てること自体もなくなった。職人を多く必要なところには明確な制度があり、そうでないところは曖昧とした育成制度しかなかったはずだ。私は新たに明確な職人育成のプログラムを創りあげなければならないと考えているが、それは過去を調べれば出てくるものなのか、調べてみたところで存在しなかったのか、どっちなのか判断がつきかねている。つまり、日本全体に通用するような、徒弟制度的師弟を養成する教育機関が、がっての日本に存在したのかと問われれば、私はなかったと答えるだろう。明治以前の生産で考えれば、国全体をあまねく満たすような、職域が存在したとは考えにくいからだ。

 明治以前と同じようなマニュファクチュア・リボリーューションをこれから行ったとして、日本中をあまねく満たすような共通の徒弟教育が出来るかといえば、それは難しいだろう。地域ごとに歴史も違うし、状況も異なるからだ。ならばどうすれば良いのか・・・地方が独自にビジョンを構築し、それに沿った徒弟教育を考えることから始めるべきではないか。昨日の日記に私は『我々は何処から来て、今何処にいて、今から何処へ還るべきなのか』と書いた。それは前進なのかという指摘もあるかもしれないが、我々が今考えなければならないことは、人が生きていくうえで、どのような地方を作り上げていくのかというビジョン作りではないか。それはインターネットの前にあるわけではなく、まして東京に存在するわけでもなく、いま眼の前に広がっている世界を・・・どう作っていくかということなのだろう。

 将棋にかぎらず、私はこれからの世界は人工知能が、人間よりも優位なところに立つ世界が始まると考えている。おそらくそう遠くない将来に、コンビニ等は無人化して精算も機械が行うようになるだろう。車の移動も人工知能が司るようになるだろうし、金銭や人の価値も機械が判断するようになるはずだ。機械に人が使われるような時代がやってくる。ビッグデーターで人の思考を読み取り、次に何をしなければならないのかを、人に教えるようになることも目に見えている。機械のいうとおりに生きていけば、何も考えなくても良い人生が待ち受けている。中央に行けば行くほどそういう社会になるはずだ。生きたような、生きなかったような世界。皆同じなんですよと言われるような社会。果たしてそんな社会を人は望んでいるのだろうか。マニュファクチュア・リボリーューション これしかないのではないか・・・手で物を作ることを生業にしてきた私の考えは、この方向に傾きつつある。
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