丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

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日比野克彦氏

 昨日より日比野氏の事を書いていたが、書き終えた日記を保存できなくなり、丸一日分・・・日記が消失してしまった。アッと思った時には後の祭りで、新たに書こうという気持ちもすっかり失くしてしまった。昨日は多くのアプリのバージョンアップが在り、そのたびにフォーカスが移動してしまったことが原因のようだ。Windowsでは滅多に起こらないことだが、Chromebookでは時々あることで、それを承知で使っているのだから、致し方のないことと諦めるより仕方がない。もっと深く考えろという啓示だと思い直すことにした。私は人に話しをする時・・・1時間の話であれば、4日間掛けて日記を書いて様々なことを考えるようにしている。事前にそれくらい時間を掛けておけば、ほぼ淀むことなく話をすることが出来る。今回は4回のディスカッションを予定しているので、各1時間分の話の内容を作り上げるためには、1回あたり4日間。都合16日間日記を書いて考え続けなければならない。ディスカッションは1時間半だが、あまり作り過ぎると相手が話し辛いだろうと思うので、一人あたり4日間日記を書いて。おおむね1時間程度の話ができるようにとのことで進めている。

 日比野氏のことを改めて書いておきたい。日比野氏が天草を初めて訪れたのは今から17年前だ。何度か日記にも書いていると思うが、天草で県民文化祭が在り、文化の産業化というテーマで4つの部門に焦点を当て、文化祭が構成された。その柱の一つが陶芸。基調講演を今泉今右衛門氏(体調不良で酒井田柿右衛門氏に変更)あと一人、誰か文化系の人をということで、県民文化祭の陶芸部門の実行委員だった私に、招聘する文化系の人の選定を委ねられた。一番最初に頭に浮かんだのは筑紫哲也氏。浮かびはしたが・・・筑紫さんは実作する人ではないということで、他の人を考えることにした。私はこういう時に潜在脳に委ねることにしている。頭のなかを白紙にし寝て起きたら、日比野克彦という名前が突然浮かんだ。面識があったわけでもなく、日比野氏のことをよく知っていたわけでもなかったが、突然、日比野氏の名前が浮かんだのだった。その時は1回限りで、まさかこれほど長く継続するとは思っていなかったが、同世代の著名なクリエイターが良いと考えたのだ。

 陶芸家をということも考えたが、天草出身の小川哲男氏陶芸家として招聘してあったので、もう少し今を感じさせる人が良いと思ったのだった。陶芸のディスカッションを陶芸家だけで行うことも嫌だったので、それ以外のジャンルの人を探したのだと思う。陶芸家だけで陶芸のことを論じても、技術や概念のことに終止してしまい、突破口が見えないのではないか。それよりも立ち位置の違う人を招聘したほうが、面白いことになるのではないかと考えたのだ。同世代ということも大きかったように思う。17年前ということは丁度40歳になった直後でもあり、いろいろな人と話をしてみたいと思うようになった時期でもあった。日比野氏はそういう点で考えてみても最適任だったと思う。陶芸についてはプロではなかったが、物を作る根幹に関わるところは、共通点がたくさんあり、話の内容も適切な発言が多かった。その年はそれで終わったのだが、同時開催された『国際陶芸シンポジウム』で『陶石の島から陶磁器の島へ』という決議があり、決議を受けて『陶芸のまちづくり』が始まった。日比野さんとはそれ以来の付き合いで、今も分てへの叱咤激励や、天草陶磁器の定点観測してもらっている。

 天草を陶芸の産地にと考えた時。単純に技術や伝統や規模を中心として考えても、他産地と比べて突破口は観えないだろう。もちろん技術や伝統や規模も重要だが、技術に+として何を付け足すべきかということが、これからの陶芸にとってより重要になると思う。目指すべきところは多様性のある産地。自然系の焼物から、良くデザインされたもの、アート系の作品から、日常食器まで、様々なものが生産される場所を作りたい。そのためには日比野氏の感性や視点がとても重要になってくる。日比野氏の視点は現代的であり多様性があるからだ。伝統的な視点だけではなく、今の時代に向けた確かな視点があると思う。昨年の陶芸展で日比野氏は『天草はこのまま進んでいっていいと思う』と私に話しかけてきた。まだまだ途上ではあるが、方向性に間違いがないということなのだと思っている。日日の使徒はそんな徒然を話してみたいと考えている。
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