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丸尾焼窯元日記

熊本県天草市にある丸尾焼という窯元の窯元日記です。陶芸に興味のある方はチェックすると面白いかも・

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短期・中期・長期ビジョン

 この3日間・・・ほとんど何も考えない日々が続いた。何も考えないといっても、生きている以上・・・何かは思っているわけで、考えていないとは、文章として残さない3日間だという含みもある。生きている以上・・・本当は無限に考えているのだろう。人は本質的には常に何かを考えていると思う。考えたことを残していない・・・つまりは、文章にしていないというのが、最初に考えない日々が続いたと書いた理由。。。。考えていないかと問われると常に何がしか考えているわけで、正確に書けば、著在脳ではなく、潜在脳で考えていたと書くほうが、私の実感に近い。日記を毎日書いていると、ついその日のことに追われてしまい、継続的なことを綴ることが疎かになってくる。今日という単位で、何を考えたかが中心となってしまい、あるテーマに的を絞って考えることが少なくなってしまう。

 今私は少々大きなテーマについて考えを巡らしている。天草の陶芸をどの方向に、導いていくべきなのかということが・・・今の一番大きなテーマ。それに付随して様々なサブテーマがあり、更にそれに付随して少項目のテーマがある。そして、各々にあ答えを出さなければならないと思い始めている。人は一年先のことについても明確な景色が見え辛いのに、20年先30年先100年先のことを考える作業を行っているのだから、漠然としたものと明確なものとが入り混じっており、頭が混乱することも多い。基本的には戦略と戦術と作戦ということなのだろうが、そういう幹のようなことから枝葉に至るまで考えるわけだから、一日の思いつきで日記を書くような訳にはいかない。

 もっとも大きな話は、日常の小さなことの集積だから、小さなことをしっかりと考えておかなければ、大きなことには繋がらないと思う。小さなことの延長線上に少し大きなことがあり、その延長線上に一番大きなことがあるから、小さなことに破綻が存在すると、少し先の大きなことにおいては、かなり大きな間違いが起こり、更に先の大きなことの時点では、取り返しのつかない問題が生じるだろう。小さなことが重要な意味は、ここにあると思う。では先の先・・・戦略の先には何を求めるべきなのだろうか。言葉のみで言えば『人が自らの将来に不安を感じずに、生きていける、継続可能な仕組みを作る』ことではないか。もちろん、天草という枠の中で考えることだが、今の天草に一番欠けているのは、その仕組を現代という事象に対して、プラスのメッセージを含みながら作り上げることだろう。

 もちろん、私が思うように未来が開けるわけではない。そんなことは当たり前・・・百も承知だ。ただし方向性が間違っていたら、今がどんなに良くてもすぐに頓挫してしまうだろう。頓挫しないためには方向が間違っていないこと。10年先20年先に目指すべき方向が間違っていれば、50年後100年後にはとんでもない方向へ向かっているはずだ。そんな先のことを私が考える必要はないとも思うが、あとから来る人達に無駄な労力を使わせたくないので、できるだけ今の段階で進むべき道を示しておきたいと思う。私より優秀な人達が違う考えで進んでも構わないが、その人達のためにもやはり進むべき道を示しておいたほうが良いと思う。おそらくこんな面倒なことを考えるような人間は、そうそう生まれないと思うから。未来の人に残しておきたい。この事について時間を掛け考える必要があると思い始めている。
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